裁判官のこのような思考回路は、エイジフリー社会になっても変わらないだろう。
解雇そのものに訴えるのはやはりちょっと抵抗があるという場合でも、解雇以外で何らかの形での退職奨励の仕組みは絶対に必要だ。
会社側からして辞めてもらいたいと思う人になんとか摩擦なくスムーズに辞めてもらうスキームである。
アメリカで実施されている早期引退優遇制度などは参考になるだろう。
しかしいじめて追い出すとかいびり出すとかいうような陰湿な仕組みではダメなのは言うまでもない。
若年世代はどうすべきか?では、逆に雇われる側の労働者はエイジフリー社会にどう備えればよいのか。
エイジフリー社会では、定年制がない代わりに、これまでよりも解雇が頻繁になされる。
定年まではまあ安泰だ、という甘い考えは捨てた方がいいだろう。
その代わり目上・目下、先輩・後輩という関係も今ほどはうるさく言われないので、部長や専務を気軽に「ヨシオちゃん」とか「ヨッシー」とかいう風に呼び捨てにできるようになる……かもしれないが。
以下ではもう少し細かく、世代別に分けて考えてみよう一世代別なんて、エイジフリーの理念からしてそれはどうなのか?というツッコミはこの際不可ということで。
まずは若年世代、30代前半くらいまでの労働者は今後どのような意識で働いていけばよいのか。
そもそもこの世代は、まだまだ定年までは年数がある。
定年がなくなったと言われても、あまりに先過ぎてピンと来ないだろう。
定年がある今だって、これから何十年かの間に会社が急につぶれたりどっかのフ″ンドみたいなところに買われちゃう可能性はあるだろうし、自分から転職するかもしれないし。
どっちみち、この先安泰だ、なんて気持ちにはなれない世代である。
ただ、エイジフリー社会では、年功的な人事管理は今よりは後退していくと考えられる。
もしあなたが、能力はあるのに年功制のせいで上が詰まっていてなかなか出世できない、賃金も上げてもらえない、という不遇な目にあっているのであれば、年齢にかかわりなくチャンスを与えてもらえる可能性のあるエイジフリー社会の到来は嬉しいニュースかもしれない。
そこで若年世代には、実際にいまどれだけ不遇な目にあっているかに関係なく、時代はエイジフリーなんだから、年功にとらわれず、若年層をどんどん上に登用し、失敗をおそれずそのアイデアを積極的に採用すべきだという積極的なアピールをすることをおすすめしたい。
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